こんにちは! 唐津市DXイノベーションセンター(以下「KDIC」)です。
5分で読める「ビジネスアイデアシート」作成のヒントになる情報をお届けします☕️
今回は、福岡で見られ始めた“夜カフェ”という動きをきっかけに、ビジネス開発の考え方について整理してみます。
「2次会=居酒屋」というイメージが一般的に強い中、最近では、飲み会のあとにカフェへ向かう若い利用者が増えつつある地域があります。
こうした変化は、夜の過ごし方が少しずつ多様化している兆しとして注目されています。
■固定概念を否定するのではなく、“背景を問い直す”視点
飲み会や仕事終わりの過ごし方は、人それぞれです。
ただ近年は、若い世代を中心に「お酒は少しでいい」「でも話はゆっくり続けたい」という声も増えてきています。
また、福岡市のように職場・自宅・商業エリアが近接した都市では、終電を気にせず立ち寄れるカフェが“ちょうどよい選択肢”になりやすい環境があります。
つまり、従来の選択肢が間違っていたわけではなく、生活や価値観の変化によって“より合う場所”が自然に選ばれ始めているということです。
■本来の課題やニーズに向き合うと、新しい価値が見えてくる
夜カフェが支持され始めている背景には、利用者のリアルなニーズがあります。
・長時間ゆっくり話したい
・アルコール中心ではなくても良い
・帰宅の負担を減らしたい
・コーヒーやスイーツで締めたい
こうした声は大きく語られにくいものですが、利用者の生活動線や気持ちに丁寧に寄り添うと、確かなニーズとして浮かび上がってきます。
重要なのは、“常識を壊す”というよりも、常識の背景にある課題やニーズを見直すことで、新しい価値の形が自然に生まれてくる点です。
■価値づくりの起点は、「人の変化を丁寧に読むこと」
夜カフェの広がりは、「行動の変化には必ず背景がある」ことを示す分かりやすい例です。
事業開発の出発点として大切なのは、
今の利用者が何に困っていて、どんな気持ちで選択をしているのか
を丁寧に確かめることです。
そこを起点にすれば、固定概念にとらわれず、生活にフィットした事業機会が自然と形になっていきます。
■KDICのスタートアップ支援
KDICでは、まさにこの 「本来のニーズや課題を丁寧に見極め、そこに合わせて価値を再設計する」 発想を大切にしています。
地域の挑戦者とともに、生活者の変化や地域特性を読み取りながら、新しいサービスやビジネスが生まれるプロセスを支えています。
夜カフェのように、日常の小さな行動変化にもビジネスの種が隠れています。
これからも地域の“やってみたい”に寄り添いながら、価値づくりの伴走者として支援していきますので、どうぞお気軽にご相談ください😊
専門家の窓口をご案内することも可能です。
また、次なる学びと出会いの場としても、ぜひセミナーやイベントへご参加もお待ちしてます。
■ 11月28日(金)事業構想大学院大学・井手先生『課題抽出・市場分析』
アイデアを“事業の形”にしていくためのステップ。
市場の見方や課題の優先順位づけなど、ビジネスの“磨き上げ方”を学びます。
11月の締めくくりにふさわしい、講義です。
詳細: https://karatsu-dx.jp/news/1018/
■ 12月19日(金) 地域創業者座談会『株式会社リーモ・トロージェン』
地域で次々と新しい挑戦を仕掛ける「リーモ・トロージェン」をゲストに招いた創業者座談会。実際の事業づくりの裏側、地域連携のコツ、チャレンジの苦労と工夫など、ここだけで聞けるリアルな経験談が満載です。
「地域で事業をつくるってどういうこと?」という疑問に応える90分!
■ 12月22日(月)『構想案・事業概要の設定』
事業アイデアを“企画書の形”にまとめていく実践型ワークです。
ビジネスモデル、ターゲット設定、想定価値、収益ポイントなど、事業構想に欠かせない要素を整理。「頭の中のアイデアを、一度言語化してみたい」という方にぜひ参加してほしい内容です。
■ 12月23日(火)『フィールドリサーチ設計・PMF~MVP』
市場の声を聞き、課題や価値を確かめるためのリサーチ設計を学びます。
PMF(プロダクトマーケットフィット)に近づくために
「誰に」「何を」「どう確かめるか」を実践的に理解。
MVPづくりや検証のステップが明確になり、事業化への道筋が見える講座です。
唐津市DXイノベーションセンター
✉:otoiawase@karatsu-dx.jp
<出典> 2025年11月18 日本経済新聞限定記事 福岡市の若者「2次会はカフェ、深夜まで」 背景に酒離れ・職住近接

